ダイニングテーブルを意識的にクリアにすることを続けていると、やっぱり片づけ本で言われている通り「こっちもあっちもやってみようかな」という気持ちがわいてきます。
そんな流れで、次に私が手をつけたのが――主婦の聖域、キッチンです。

「聖域」なんて言いましたが、私は料理が得意なわけではありません。
でも毎日の食事を作るのは私。3人それぞれの好みや偏食に悩まされながら、どうにか毎日回しているので、やっぱり私にとっては「聖域」なんだなと思います。


まずはわかりきっている不要品から

開ける前から「これはもう使ってないな」とわかっていたものから手放すことにしました。

最初はテイクアウトの容器やヨーグルトの空き容器。
「残り物を入れるかも」「おすそ分けに使えるかも」「子供のおもちゃに」と洗って取っておいたけど、結局増える一方で、使う頻度はほとんどなし。残り物用にはちゃんとタッパーはあるし、そもそも料理をおすそ分けするチャンスなんてめったにありません。子供のおもちゃにというのもそんなのただのこじつけ。
「もういいや、場所を取るだけ!」と割り切って、思い切ってリサイクルへ。

次に手をつけたのはマグカップ。
アメリカだと、なぜかどんどん増えていくんですよね、マグカップ。普段使うものは決まっているし、お客さん用も2つあれば十分。
だから他は「今までありがとう」と感謝しつつ、手放すことにしました。

「よし!この調子でどんどん減らしていくぞ!!」と意気込んだものの、進めていくうちにぶち当たったのが 「理想のキッチン家具」問題 でした。


理想のママ像が手放せない

お母さんになりたての頃は、
「子どもにクッキーを作ってあげたい」
「一緒にお菓子作りを楽しみたい」

そんな理想を抱いていました。

実際、最初の頃はクッキーをよく焼いたし、誕生日ケーキも2回ほど手作りしました。でも、子どもが1人、また1人と増えるにつれてその回数は激減。今では子どもが「クッキー作りたい!」と言っても「時間がないよ〜」と答えることがほとんど。

気づけば、クッキー型やカップケーキ用のベイキングパン、ケーキ型が棚に眠ったまま…。


わかってるけど捨てられない

「ここ2年はほとんど使っていないし、簡単なチョコクッキーなら普通のベーキングパンで十分」――頭ではそうわかっているのに、どうしても手放せないんです。

心のどこかで「もう少し3人目が落ち着いたらまた作れるようになるかも」という期待があるから。

お片づけ本に書いてある「将来作りたくなったらまた買えばいい」というアドバイスも正しいとわかってる。それでも気持ちがついてこない。「お菓子を作る理想のママ像」や「料理上手な奥さん像」がどうしても邪魔をするんです。


スロークッカーも使えない私

最近も「時短になる!」と意気込んでスロークッカーを購入しました。けれど、めんどくさがりな私は「事前に仕込む」なんて習慣が身につくはずもなく…。

半年経った今でも、まだ一度も使っていません。
それでも「子どもがもう少し大きくなったら」と期待を込めて元の場所に戻す。

内心では「きっと使わないんだろうな」と思いつつ、やっぱり甘くなってしまう。だからこそ「片づけは一人だと限界がある」と言われるのかもしれません。


とりあえず今はこれでいい

そんな葛藤はありつつも、キッチン用品の半分は手放せました。棚の中がすっきりして、空いたスペースに“毎日は使わないけど必要なもの”をカウンターから移動させたら、かなり整ったんです。

理想はひとまず横に置いておいて、まずはこの「そこそこスッキリしたキッチン」をキープすることから。

次はパントリー!

続く・・・

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